1.臭いはきになりませんか?
ほとんど気になりません。ただし、処理する能力以上に投入した際は、分解しきれないために数日間臭うことがあります。
水分・有機物が多すぎて、バクテリアの元気がなくなっているのかもしれません。
・日光浴でリフレッシュしましょう。
・基材を足してみましょう。
2.ゴキブリが近寄らないか心配です。
今のところ、ゴキブリが段ボール容器の中に入り込んだり、近くに棲み付いたりしているという報告はありません。
3.仕事が忙しい私にもできますか?
ごみ出しの袋が小さくなったり、ごみを出す回数が減ったりしますので、朝の身支度など忙しい方こそ、取り組まれることをお勧めします。
4.毎日混ぜるのが面倒ではないですか?
「ぬか床」のように厳密に混ぜる必要はありませんし、混ぜる事で微生物の活動を温度で感じる事ができ、楽しくなってくることでしょう。
5.段ボールで大丈夫?
温度管理や水分管理ができていれば、段ボール容器がひどく傷むことはありません。
6.家に発泡スチロールの箱が余っているので使いたいのですが…
段ボールによる生ごみ堆肥化は、通気性の確保がとても重要です。発泡スチロールでは通気性が保たれないことから、容器として不適です。
7.箱を組み立てるとき、しっかりテープで留めてはいけませんか?
テープの部分の通気性が悪くなることから、その部分に湿気が溜まり、段ボール容器自体が破れる原因となります。
8.温度が上がらないのですが…
水分が多すぎるか、少なすぎかが原因かもしれません。
水分が多すぎるときは、水気の多いものの投入はしばらく控え、温度の上がるもの(砂糖類やぬか、油など)を入れ、よく撹拌してください。
水分が少ないときは、少しずつ水分を補給し、温度の上がるものを入れ、よく撹拌してください。
9.虫がわいた…
ごく稀に、ウジや小バエがわくことがあります。
虫がわいても悪くはないのですが、嫌いな人は天気の良い日に、黒いビニール袋に基材を移し、口を結んで1日日光浴させてみてください。
その時段ボールも一緒に乾燥させましょう。熱により虫は死んでしまいます。
また、発生がひどいときは無理をせず一時中止して土に返し、新たに始める事をお勧めします。
10.白いカビが発生した…
生ごみの投入を始めて一週間くらいで白いカビが出ることがあります。
これはうまくいっているサインです。しっかり中に混ぜ込んでください。数日後から温度が上がってくるでしょう。
11.ジメジメする…
容器内の温度が上がらず、水分の換気がうまくいっていないと思われます。水分の多いものの投入を減らし、温度を上げるものを投入してください。
12.出来上がった堆肥の使い道がありません…
燃えるごみとして出す方法もありますが、できた堆肥はとても栄養価のある優良な堆肥ですので、近所の農家さんにお尋ねして使ってもらってはいかがでしょうか。また、近くの学校等の菜園や花壇の肥料として寄付する方法もあるのではないでしょうか。
植物がうまく育つには、人間と同様に栄養バランスが必要です。
その3大栄養素といわれるチッソ・リン・カリ。
3ヵ月生ごみを投入した段ボールコンポストによる堆肥は、設置型コンポストと比べて濃い堆肥ができていることが分かります。
チッソ | リン | カリ | |
設置型コンポスト | 0.82 | 1.22 | 0.41 |
段ボールコンポスト (基材:ピートモス、もみがらくん炭) |
4.62 | 1.85 | 1.13 |
分析データ協力:廃棄物処理研究センター